フォントの組版機能05「Adobeアプリの〈文字ツメ〉」

InDesign/Illustratorには[文字ツメ]という機能があります。前回触れたトラッキングが一律詰めであるのに対して、[文字ツメ]では文字ごとに詰め量が変わります。

[文字ツメ]はパーセンテージで指定しますが、これは「サイドベアリングを何パーセント削るか」を意味しています。たとえば[文字ツメ]100%では、サイドベアリングを完全に削ります。これは前後の文字とバウンディングボックスがぴったり接する状態です。

名前が[文字ツメ]なので、わたしがInDesignを使いはじめたばかりのころには、いわゆる詰め組みを実現するための手段として試してみたりしましたが、あまりうまくいきませんでした。もともとプロポーショナルで設計されている欧文のサイドベアリングも削ってしまうので、仮名に合わせて詰め加減を設定すると、欧文は詰めすぎになります。

では、詰め組みのためには何を使えばよいのかというと、おすすめは[プロポーショナルメトリクス]プラス[カーニング(メトリクス)]です。詳しくは、このシリーズの続きでお話しします。

(mm)

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