フォントの組版機能13「任意の合字(dlig)」

前回は「欧文合字(liga)」を取り上げました。今回は「任意の合字(dlig)」を紹介します。「任意の合字」という名前がちょっとわかりにくいですが、英語ではDiscretionary Ligaturesです。訳すと「自由裁量合字」とかでしょうか。むしろ、ますますわかりにくくなりましたね。

「欧文合字(liga)」がデフォルトでの利用を想定しているのに対して、「任意の合字(dlig)」はオプショナルな使い方を想定しています。図はHama Mincho Italicの装飾的なstリガチャ。このフォントには、他にも「任意の合字」で呼び出せるリガチャがいろいろ入っているので、TPコネクトをお使いの皆さまは、ぜひ試してみてください。

(mm)

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