フォントの組版機能04「どの詰め機能を使う?」

Adobe InDesign/Illustratorには、文字を詰めるのに使える機能がいろいろありますが、みなさんどれをよく使いますか?

InDesignでは、文字パネルに[カーニング][トラッキング][文字ツメ]があり、[文字パネルメニュー>OpenType機能]に[プロポーショナルメトリクス]があります(Illustratorでは[OpenTypeパネル>プロポーショナルメトリクス])。また、[カーニング]には[和文等幅][メトリクス][オプティカル]という自動カーニングの仲間たちがいて、加えて手動のカーニングもあります。
(「文字ツメ」機能およびカーニングの「和文等幅」オプションは、英語UIのInDesign/Illustratorには含まれません)

単純なものから見ていくと、トラッキングは複数の文字の字間を一律に詰める機能です(もちろん詰めるのではなく開く使い方もありますが、今回は詰めに絞ります)。一方手動のカーニングは2つの文字の間の空きを手動で調整するものですが、ミニマルな単位で見れば、両者の挙動は基本的に同じです。文字と文字の間を詰めるというロジックなので、行頭などの空きは詰まりません。仮に1つの文字が「淡いグレーの正方形のフィルム」に描かれているとすると、そのフイルムを重ねて並べているようなイメージです。

次回は[文字ツメ]についてお話しします。

(mm)

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