フォントを作る人に聞いてみた その6:数字・記号類の中で好きなグリフ

タイププロジェクトのスタッフ達に「数字・記号類の中で好きなグリフ」は何かを聞いてみました。

フォントの中には様々な数字・記号類があり和文由来のものと欧文由来のものを合わせるとかなりのグリフ数がありますが、回答に上がったのは使用頻度も高く馴染みのあるグリフたちでした。

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意味としてはつなぎなのに主役級の華があるように感じていて、ついチェックしてしまう文字です。

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色々な字形やアレンジ方法があるので、デザインの幅を広げられるグリフ。書体のコンセプトに合わせてどんな形にしようか考えるのが楽しい。

※:
よく使用するので、大きさが書体の中で合っているとなんとなく安心します。

?:
自分の中での理想的な「?」にまだ出会えてない気がするので。気になるグリフです。

=:
数学科卒なので、数字とイコールのバランスにはこだわりがあります。数学では左辺と右辺を分けるものなので、本当はある程度左右に余白があったほうが嬉しいのですが、一般的な組版やグリフの作り方では、数学で使うには詰まっているものが多く感じます。

数字は記号類よりはバリエーションが少ないですが、書体の特徴が現れやすいグリフや、オールドスタイル数字などの派生スタイルに関する回答がありました。

4:
直線部分が数字の中でも多いからです。

4:
特別好きなグリフはありませんが、誕生月ということで。

5:
書体を見分けようとするとき、数字なら5を見ます。

2:
2の形を描くのが好き

オールドスタイル数字:
単体ではないですが、高さの異なるオールドスタイル数字が並んで組まれた時のリズム感と雰囲気が好きです。デザインのバランスを取るのは難しいので作るのは大変ですが。

記号・数字関連のグリフは、その数の多さから作り手でも使用用途や適切なデザインを把握するのは難しい部分もあり、制作の際には色々な資料を引っ張り出してチェックしながら作業をすることも多いです。 デザイン管理が難しい一方でアレンジを加えたり遊びを入れたりして書体の個性を出せるグリフも多くあります。 フォントを購入した際には普段使用しないような数字・記号たちのデザインも覗いてみると面白い発見があるかもしれません。

(XYZ)

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