フォントを作る人に聞いてみた その8:デザインするのが難しいグリフ1

タイププロジェクトのデザイナー達に「デザインするのが難しいと感じるグリフ」は何かを聞いてみました。

この質問への回答は個人個人で差がありましたが、画数について触れていたものがいくつかありました。

画数が少ない漢字、ひらがな:
単純なつくりの文字ほど、要素が少なくてうまく決まらないです。

その時のデザインや制約などの条件によるので特定するのが難しいですが、単純に画数の多い文字は時間がかかります。

漢字の画数の多いグリフ:
一画一画の太さを整えつつ、画数の少ない文字と並んでも統一感があるようにバランスを取るのに時間がかかる。

画数が多いグリフは作業の手数も多くなり時間がかかる一方で、画数が少ないものも少ない要素だけでバランスを取らなければならない分デザインが難しいと感じるようです。
和文フォントは画数の少ない仮名やラテンアルファベットと画数の多い漢字が混在しています。それら全てのグリフをバランス良く統一感のあるデザインに仕上げるために、デザイナーは視覚調整やデザインのアレンジなど様々な工夫を凝らして制作を行っています。
視覚調整については書体づくりの舞台裏シリーズ で詳しく紹介しているので、興味のある方はそちらの記事も覗いてみてください。

(XYZ)

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