タイププロジェクトのスタッフ達に「好きな漢字グリフ」は何かを聞いてみました。
今回は漢字の構成について言及されていたものを紹介します。
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東:
そのフォントのフトコロや重心がよくわかるから。
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愛:
よく見るグリフだからというのもありますが、字面、フトコロ、締まり、抑揚など書体のコンセプトや特性がバランス良く判断できるように思います。
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立春大吉のような左右対称の文字:
細かいことを言えば左右対称ではないんですけどそういう部分がとても人間的に感じますし、むしろ完璧な左右対称じゃ文字ではなく模様になってしまいそう。そういうバランスが好きです。
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水木東など左右の払いのある漢字:
左右へ伸びる有機的な払いの線から人の手で書かれた文字の生き生きとした雰囲気や力強さを感じられるので好きです。特に筆や手書きの質感が残っているデザインの書体の中のこれらの文字を魅力的だと思います。
漢字制作では1つ1つの漢字を単体として見るのではなく、それぞれのグリフを構成する要素に着目して書体全体としてのバランスを調整していきます。
これらの回答でも一つのグリフから書体全体の雰囲気を読み取る、似た構成要素を持つグリフをまとめる、などといった作り手の視点を垣間見ることができます。
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