今回はタイププロジェクトのInstagramから文字の「点」を集めた投稿の紹介です。「点」は文字の中の小さな要素ですが、それでもきちんとその書体らしさが出ています。
![](https://typeproject.com/staffblog/wp-content/uploads/2022/08/45c1d6849616fdd640d6d932104ade51-1024x246.png)
あつめた「点」は以下の5種類です。
「活」の一画目
「j」の点
「,」コンマ
「ぶ」の濁点
「ぷ」の半濁点
![](https://typeproject.com/staffblog/wp-content/uploads/2022/08/0afe310dfbce9e2a5905790ec88eddc6-1024x339.png)
左は濱明朝 ディスプレイ H、右は金シャチフォント 姫 Bの点です。
濱明朝 ディスプレイはコンマの点から出ている線がとても細いです。同じ濱明朝でもテキストやキャプションだともう少し太めにデザインされています。
金シャチフォント 姫は濁点に筆の流れが表現されています。半濁点も筆で書いたようなデザインです。明朝体など仮名が筆で書いたようなデザインの書体でも、半濁点についてはコンパスで書いたような円であったりするので、この半濁点のデザインは金シャチフォント 姫の特徴の一つであると思います。
![](https://typeproject.com/staffblog/wp-content/uploads/2022/08/d6e1ffe1267ac70e88f715f8c8153e63-1024x339.png)
左からTP明朝 ハイコントラスト H、ミドルコントラスト H、ローコンラスト Hの点です。
「活の一画目」と「ぶの濁点」を見てみると、ハイコントラストではツルッと正円が入りそうなデザインで、対してローコントラストではやや角ばったデザインになっています。
![](https://typeproject.com/staffblog/wp-content/uploads/2022/08/2f01e3babfbf8e1c455bdfceb7ca46c5-1024x339.png)
左がAXISラウンド 50 H、右がAXISラウンド 100 Hの点です。
「jの点」や「ぶの濁点」を見ると、ラウンド 50よりラウンド 100の方が大きく作られています。 これは組版の中で丁度良いバランスで見えるよう調整したためで、このように拡大してじっくり見てみないと気づかないかもしれません。
ちなみにこの画像の製作中、5種類の点が横一列で等間隔に並んで見えるよう調整していた時は、フォントのツメ情報を設定してる時と同じ感覚でいました。
(担当T)