22.08.15シリーズその他 / 書体づくりの舞台裏 書体づくりの舞台裏:Instagram投稿より「フォントに含まれる様々な点」 今回はタイププロジェクトのInstagramから文字の「点」を集めた投稿の紹介です。「点」は文字の中の小さな要素ですが、それでもきちんとその書体らしさが出ています。 あつめた「点」は以下の5種類です。 「活」の一画目 「j」の点 「,」コンマ 「ぶ」の濁点 「ぷ」の半濁点 左は濱明朝 ディスプレイ H、右は金シャチフォント 姫 Bの点です。 濱明朝 ディスプレイはコンマの点から…
22.07.19シリーズその他 / 書体づくりの舞台裏 書体づくりの舞台裏「目玉」 弊社の以前の作業環境では、元データにエラーのあるグリフを「目玉」と呼ばれるアイコンへ置き換えてフォントを出力する設定がありました。一つ目の黒い球体に無数の枝か触手のようなものが生えたなんとも禍々しい姿をしています。視線を落としているのかこちらを見下ろしているのかわかりませんが、私にはこれが物言いた気な表情に見えなくもないのです。このデザインは、私たちを激励するための開発エンジニ…
22.06.13シリーズその他 / 書体づくりの舞台裏 書体づくりの舞台裏「豆腐」 表示できないテキストがあるとき代わりに表示される白い四角、これを無くすための戦いは古くから続けられていますが、それでもご覧になったことのある方は多いかと思います。この白い四角は見かけが似ているため「豆腐」と呼ばれることがあります。フォントによって違うデザインを設定できるので白い四角ではないこともあります。 AXIS Fontの場合「豆腐」は白抜きの四角にバツ印のデザインですが、…
22.05.16シリーズその他 / 書体づくりの舞台裏 書体づくりの舞台裏「Slackのカスタム絵文字作ってみた」 ビジネスチャットツール「Slack」では絵文字でのリアクション機能などがあり、デフォルトの絵文字に加えてカスタム絵文字を登録することができます。 「お願いします」「ありがとうございます」などのカスタム絵文字はちょっとした受け答えにも使えて便利です。しかし、小さな正方形にテキストを収めるため過度な長体変形がされているケースを目にします。そこで今回は、字幅のバリエーションが用意され…
21.11.02シリーズその他 / 機械学習と書体 機械学習と書体03「機械学習を用いた書体の品質保証」 ※ 本記事はATypI 2019 Tokyoでの発表を元に作成しています。(https://www.youtube.com/watch?v=va0NnxdgrqA) 書体デザインの品質保証を行うのに、人によるチェックだけではなく、機械学習を用いたチェックが行えると考えられています。一貫した書体を持つ文字は、全ての文字で共通の「書体特徴」を持っていると考えられます。その書体特徴を…
21.09.27シリーズその他 / 機械学習と書体 機械学習と書体02「機械学習を用いた書体デザイン」 ※ 本記事はATypI 2019 Tokyoでの発表を元に作成しています。(https://www.youtube.com/watch?v=va0NnxdgrqA) CJK フォントの開発のために機械学習を用いて、書体デザインを自動的に行う研究がいくつかあります。それらの手法では数文字のデザインだけを書体デザイナーが行い、その他の全ての文字を機械学習により自動的にデザインします…
21.09.09シリーズその他 / 機械学習と書体 機械学習と書体01「機械学習と書体開発」 ※ 本記事はATypI 2019 Tokyoでの発表を元に作成しています。(https://www.youtube.com/watch?v=va0NnxdgrqA) 人工知能や AI というワードをよく見かけますが、これらに使われている技術が機械学習という手法です。現在、この機械学習を書体開発にも活用するために、世界中で研究が進められています。 書体開発の過程の中で機械学習が活…
21.08.17シリーズその他 / その他 TPスタッフブログ開設! タイププロジェクトのデザイナーやエンジニアが書体関連のあれこれを投稿していくブログが始まりました。書体デザイン・組版の豆知識や開発の裏話、スタッフおすすめの書籍紹介など幅広い内容でお届けしていく予定です。 月末にひと月の更新内容を振り返るメールマガジンの配信も行います。気になる方はぜひご登録ください。