パッケージや書籍、Webサイト、広告など各媒体でのタイププロジェクトのフォントの使われ方を事例を元にご紹介していきます。
今回は、翻訳書をまとめて紹介します。
『音楽のはたらき』
著者:デヴィッド・バーン
翻訳:野中モモ
発行:イースト・プレス
書籍情報:
https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781621968
【使用されているタイププロジェクトのフォント】
タイトル:AXIS Font コンプレス M
元トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンによる音楽についての書籍のタイトルと著者名にAXIS Font コンプレスが使われています。
目を引くオレンジ色の色面に、白抜き文字とスピーカーのアイコンのみのシンプルなデザインがスタイリッシュでありポップな印象を与えてくれます。
文字間に余裕を持たせた文字組が、シンプルで風通しのよいデザインが特徴のAXIS Fontととてもよく合っています。
『強欲資本主義は死んだ 個人主義からコミュニティの時代へ』
著者:ポール・コリアー、ジョン・ケイ
翻訳:池本幸生、栗林寛幸
発行:勁草書房
書籍情報:
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b620155.html
【使用されているタイププロジェクトのフォント】
タイトル:TP明朝 ローコントラスト R
サブタイトル:TP明朝 ローコントラスト M, B
イギリスのエコノミストによる政治、経済についての書籍のタイトルとサブタイトル、著者名にTP明朝 ローコントラストが使われています。
色は白と黒、デザイン要素は文字のみのストイックなデザインがタイトルの内容と相まって緊張感を強く感じさせます。
TP明朝 ローコントラストは、はらいの先端や横画が一般的な明朝体よりも太く作られているため、太いウエイトの明朝体を使うことなく力強さを担保できます。この事例はその好例ではないでしょうか。
ちなみに欧文は、欧文フォントパートナーのGrilli TypeのGT Sectraが使われています。TP明朝との相性もバッチリです!
Grilli TypeのNoël Leu氏へのインタビュー記事もご覧いただけます。 https://typeproject.com/interviews/3431
『心の容量が増えるメンタルの取扱説明書』
著者:エマ・ヘップバーン
翻訳:木村千里
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
書籍情報:
https://d21.co.jp/book/detail/978-4-7993-2809-5
『幸せスイッチをオンにするメンタルの取扱説明書』
著者:エマ・ヘップバーン
翻訳:木村千里
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
書籍情報:
https://d21.co.jp/book/detail/978-4-7993-2996-2
【使用されているタイププロジェクトのフォント】
タイトル:AXISラウンド 100 コンプレス L
サブタイトル:AXISラウンド 100 コンデンス R
心理学やメンタルヘルスについての書籍のタイトルとサブタイトルにシリーズを通して、AXISラウンド 100 コンプレスとAXISラウンド 100 コンデンスが使われています。
可愛いイラストと細めの長体丸ゴシックが親しみやすさと共にスッキリとした印象を与えてくれます。
AXIS Fontのシャープな表情は残しつつ、丸ゴシックの長体というユニークな個性を持つAXISラウンド 100のコンデンスとコンプレスがうまく効果を発揮しています。
(KT)