書体デザインのプロセスはデザイナーによってそれぞれ異なりますが、正体とイタリックを持つ書体ファミリーでは正体のデザインがある程度定まった段階でイタリックのデザインを行うことが多いです。これは二つのスタイルを同時に組み立てていくよりも、一方のデザインの大枠が決まっていた方がもう一方のデザインを行う際に二者の差を比較しやすいためです。
傾斜角、字幅、字形、起筆や終筆といったパーツの形など、いくつかのポイントを中心に、正体との差を比較検討して行きます。
濱明朝イタリックでは、既にリリースされていた濱明朝の正体をベースにイタリックのデザインを組み上げて行きました。
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