タイププロジェクトでは2020年に濱明朝イタリックをリリースしました。
イタリックは日本ではあまり馴染みがない書体スタイルですが、英語などラテンアルファベットを使用するいくつかの言語圏では書籍や辞書などに頻繁に登場します。
日本語の文章の中でよく見られるラテンアルファベットのスタイルは、正体(アップライト)と呼ばれる文字がまっすぐなものです。それに対してイタリックは文字が右向きに傾斜した斜体です。
英語圏などの書籍でも本文には正体がメインで使用されますが、本文中の書籍や作品のタイトル・外国語・登場人物の台詞の表記などにイタリックが使用され、文章内の情報を区別する役割を果たします。日本語で外来語にカタカナ、タイトルや台詞にはカギかっこ等を使用するのと同様です。
その他にもイタリックのもつ有機的で華やかなデザインを生かし、単体で装飾的な要素として使用されることもあります。
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