前回（濁点・半濁点つき仮名、小書きの仮名）からの応用力が試される半角と組文字の制作ポイントの紹介です。
半角仮名
横幅を50％縮小した後で調整します。特に太いウエイトでは黒味の調整が難しく感じることがあります。縦画横画の太さが自然に見えるバランス、他のグリフと黒味を合わせること、などいくつかの観点に気を配りながらちょうど良いアウトラインを探っていきます。
例えば長体ファミリーがあるTPスカイの場合、長体の仮名グリフも半角と同じように作っていきましたし、長体のさらに半角でかなり幅の狭いグリフまで用意しました。
仮名の組文字
元になる仮名のデザインが決まったら「㍉㍑㌕」などの組文字も作ります。文字を縮小し組み合わせて、太さ、字幅、配置などを調整していきます。１グリフとしてのまとまり、一緒に組む文字とのバランスなどを意識しています。
組文字にも横組用と縦組用があり、それぞれ縦の流れと横の流れを見ながら文字の配置を決めています。
（担当T）