よく「ひらがな50音」なんて言いますが、フォント制作でひらがなを作るとなると50グリフでは足らず100グリフほど作ることになるのが常です。
濁点付きの「がぎぐ」、半濁点付きの「ぱぴぷ」、よう促音などに使う小書きの「ゃゅょ」、こういったグリフが揃って初めて一般的な文章に対応できるようになります。ここまででもすでに80ほどのグリフが必要です。小書きの仮名は横組用と縦組用とでそれぞれ別のグリフを用意します。使用頻度は下がりますが「ゑゐ」も一緒に作ります。そうすると必要なグリフ数は100近くになります。
さらにひらがなと同じようにカタカナも用意するので、仮名だけを作るといっても200グリフほどの制作が必要になります。もう少し言うと、仮名と一緒に使うことが多い音引き「ー」や踊り字「ゝゞ」なども一緒に作って組版を確認しておきたいです。
(担当T)
用語