4画目をテンにする「木」があるとシリーズ初回記事で紹介しましたが、このテンは文字に応じて時には他の筆画より大胆と思える程の調整が入ります。木偏などでは右側にくる要素とぶつかりやすいので、小さくしたり起筆の位置を下げたりしてこれを回避しています。どの文字でも小さく統一すれば良いということはなく、空間に余裕があるときは理想的な大きさと位置に整えます。文字全体から見ると小さなテンかもしれませんが、これがないと違う文字になってしまう可能性もあり、特に本文用にも使うようなフォントならテンを省略することはありません。
ちなみに4画目がハライだと左右ハライを同じくらいの長さに見せたい場合が多いのですが、全く同じ高さにするのではなく右はらいを若干上げることで自然に見えるようにする調整がよく行われます。
(担当T)