和文組版では漢字と仮名を違う書体に組み替える手法がしばしば活用されています。
以前このブログで、明朝体は成り立ちの違う漢字と仮名が組み合わせられていると紹介しました。他に慣習となっている例としては漫画の組版があります。日本では漫画の台詞を組むのに、漢字はゴシック体、仮名は明朝体仮名に近い毛筆の印象がある書体を組み合わせて使うのが一般的です。また和文フォントの中には、漢字と仮名を組み替えて使用することを想定した、漢字を含む1フォントに対して複数の仮名フォントをもつファミリーや、仮名だけのフォントシリーズなどがあります。
(担当T)