今回はタイププロジェクトの漢字仮名組み替え事例としてSST JPをご紹介します。
SSTは、ソニー株式会社とMonotype社が共同開発したコーポレートフォントで、ソニーの製品パッケージや名刺などで使用されています。タイププロジェクトはMonotype社より委託を受け、和文フォントであるSST JPを開発しました。ソニーに提示された「プロダクト感」をデザインに展開したオリジナルの仮名を新たに制作し、漢字はAXIS Fontを組み合わせています。
現代の日本語表記で仮名は文章のうち6~7割を占め、そのうえ漢字より必要なグリフ数がずっと少ないので、オリジナル仮名制作は限定的な作業でありながら組版全体のイメージ変えに効果的です。
(担当T)