23.08.07シリーズ和文書体デザイン / コピペできない“木” コピペできない“木”03「テンの4画目」 4画目をテンにする「木」があるとシリーズ初回記事で紹介しましたが、このテンは文字に応じて時には他の筆画より大胆と思える程の調整が入ります。木偏などでは右側にくる要素とぶつかりやすいので、小さくしたり起筆の位置を下げたりしてこれを回避しています。どの文字でも小さく統一すれば良いということはなく、空間に余裕があるときは理想的な大きさと位置に整えます。文字全体から見ると小さなテンかも…
23.07.18シリーズ和文書体デザイン / コピペできない“木” コピペできない“木”02「幅と高さ」 「村榑樹」など木偏では「木」が縦長になりますが、右側に来る要素に合わせて「木」の幅を細かく変えています。逆に、高さの調整が必要な「宋栄榮」などの漢字もありますし、「棊」のように被さる要素と合わせるときは幅と高さ両方の調整をします。さらに「保新欝」などであれば小さな「木」が必要です。 一緒になる要素とぶつかってしまうなら、一部の筆画を切るようにして混雑を回避することもあります。こ…
23.05.29シリーズ和文書体デザイン / コピペできない“木” コピペできない“木”01「ハライとテン」 今回からは「木」だけに注目して、漢字制作でどのような調整をしているかの紹介です。「札杉村極機樹呆栄柴新欝…」など「木」が入っている漢字は非常に多く、しかし全ての「木」をコピー&ペーストして使いまわしでは文字として不自然なアウトラインになってしまうので、様々な調整をして一文字一文字に合わせていきます。 まず大きな変更点として、4画目をハライにするかテンにするかの2パターンがありま…