ベジエ曲線とは、コンピューターグラフィックでよく使われる、直線や曲線を描くための数学的な手法です。フォント制作や実際にフォントをスクリーンに描画する際も、このベジエ曲線が使われています。
ベジエ曲線は、始点と終点、そして曲がり具合を操作する制御点によって描かれます。
ベジエ曲線はN次の多項式からなる関数で表されるもので、1次・2次・3次…と一般に N 次のベジエ曲線がありますが、よく使われるのは2次と3次です。
中でも、3次ベジエ曲線は直感的に操作できるため、ドロー系ソフトで多く使われます。本シリーズでも、3次ベジエ曲線に限定して話をすすめます。
本シリーズでは、以下の内容を扱う予定です。
・SVG、PostScript、UFO、Pen Protocol といった、タイプエンジニアリングの実務での各種フォーマットでの扱い方
・MoveTo や CurveTo などのコマンドについて
・ベジエ曲線の数学的な性質や、接線・法線や切断について
(LN)