東京シティフォント開発ストーリー02「和文との調和」

和文はTPスカイローコントラストを採用しています。欧文のコンセプトとデザインがある程度固まったところで、和文との調和をとる作業が始まります。試作段階では欧文が小ぶりに見えたため、さまざまな大きさを試し、最適なサイズを探りました。

また、字幅の狭い文字に取り掛かった際には、そのまま欧文を組むと少し上がって見えてしまうという問題点がありました。それを解決するため、欧文を下げることで自然に見えるように様々な検証を行いました。最終的にはベーシックを1%、コンデンスを2%、コンプレスを3%下げ、そのまま利用しても調和が取れるようになっています。

さまざまな検証を経てリリースされた東京フォントは15フォントのファミリー構成により、空間に応じて必要な情報を効率よく、読みやすく表示することが可能なフォントです。これから幅広い場所でこのフォントが見られたら良いなあ、と思っています。

(KY)

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