Dinamo Johannes Breyer/ Fabian Harb

ひとつのデザインからスタートして多言語に展開

Dinamoの創業者であるJohannes Breyer氏とFabian Harb氏に、お話をお聞きしました。

1. Dinamoについて教えてください。

Dinamoはスイスのタイプデザインスタジオで、リテールフォント、カスタマイズフォント、コンサルティングを提供しています。スタジオはバーゼルとベルリンにあり、その他の場所でリモートワークを行っているメンバーもいます。

Dinamoは、2017年にスイス文化庁が主催するSwiss Design Award(スイス・デザイン賞)を受賞し、2018年には国際グラフィック連盟の会員に推挙されました。現在のクライアントは、Kunsthalle Zürich、SSENSE、Warp Records、Istituto Svizzero、Rimowa、Tumblrなどです。

2. Dinamoで人気のあるフォントについて教えてください。

Dinamoは、もともとFavoritから始めてフォントファミリーを徐々に増やしてきました。まず、ブルノ国際グラフィックデザイン・ビエンナーレのカタログのために1つのスタイルをデザインして、次にヴェネツィア・ビエンナーレのドイツ・パビリオンにイタリックを、Tumblrにアンダーラインスタイルを提供し、それから等幅を作りました。その後、ギリシャ、キリル、ハングルの各言語バージョンをリリースし、今はアラビア語バージョンを作っています。

2016年からは、外部のデザイナーとの共同制作もしています。これまでに、Felix Salut、Seb McLauchlan、Larissa Kasper & Rosario Florio、Alessio D’Ellenaと制作したフォントをリリースしています。

タイププロジェクトとのコラボレーションで、DinamoのMonument Grotesk、Whyte、Laicaを日本語のフィットフォントと組み合わせてご利用いただけるようになります。

3. 新しくリリースしたフォントはありますか?

このインタビューが公開されるころには、いま制作中のフォントをいくつかリリースしているかもしれません。その可能性があるのは、DiatypeとDiatype Mono、MarfaとMarfa Mono、Maxi、Synt、Alte WalterとNeue Walter、OracleとOracle Trimono、Common Sans、Gravityなどです。

4. オリジナルフォントとカスタムフォント開発の割合はどれくらいですか? カスタムフォント開発について教えてください。

どちらの開発も積極的に行っています。現在進行中のプロジェクトには、ロンドンのCommission StudioディレクションによるドイツのスーツケースメーカーRimowaのための新しいフォント、雑誌『DAZED』に提供するStyles of Monument Groteskの特別バージョン、ある世界的なスポーツ協会のためのフォント(詳しいことはまだ公表できません)、COLLINSのディレクションによるサンフランシスコ交響楽団のコーポレートフォント、それからNative Instrumentsとのコラボレーションなどがあります。

5. Dinamoのお客様は、どのようにフォントを使用していますか?

お客様はアート、カルチャー、商業など多岐の分野にわたっています。Dinamoは、新進気鋭の小さなデザインスタジオから革新的な世界的大企業まで、さまざまなお客様にリテールフォントやカスタムフォントを提供しています。

6. フォントは、どのようなデバイスに搭載されていますか?

Dinamoのフォントは、Google Glassを除くほとんどすべてのデバイスでライセンス契約されています。

7. Dinamoのフォントを購入できる国はどこですか?

Dinamoのフォントは次の言語に対応しています。フォントはオンライン販売で、Dinamoのウェブサイトからどなたでも購入できます。

アイスランド語、アイルランド語、アス語(タンザニア)、アフリカーンス語、アルバニア語、イタリア語、イナリ・サーミ語、インドネシア語、ヴァリス語、ウェールズ語、ヴォラピュク語、ウズベク語、ヴンジョ語、エストニア語、エスペラント語、エンブ語、オランダ語、オロモ語、カーボベルデ・クレオール語、カタルーニャ語、ガリシア語、カレンジン語、ガンダ語、カンバ語(ケニア)、キガ語、キクユ語、グシイ語、グリーンランド語、クロアチア語、ケチュア語、ケルン語、コーンウォール語、サング語(タンザニア)、サンゴ語、サンバー語、サンブル語、ショナ語、ジョラ=フォニィ語、スイスドイツ語、スウェーデン語、ズールー語、スコットランド・ゲール語、スペイン語、スロバキア語、スロベニア語、スワヒリ語(マクロランゲージ)、セナ語、セルビア語、ソガ語、ソマリ語、タイタ語、チェコ語、テソ語、デンマーク語、ドイツ語、トルコ語、ニャンコレ語、ノルウェー語ニーノシュク、ノルウェー語ブークモール、バスク語、ハンガリー語、フィリピン語、フィンランド語、フェロー語、フランス語、フリウリ語、ブルトン語、ベナ語(タンザニア)、ベンバ語(ザンビア)、ポーランド語、ポルトガル語、マクア・ミート語、マコンデ語、マダガスカル語、マチャメ語、マルタ語、マン島語、メル語、モーリシャス・クレオール語、ラトビア語、リトアニア語、ルーマニア語、ルオ語(ケニアおよびタンザニア)、ルクセンブルク語、ルヒヤ語、ルワンダ語、ルワ語、ルンディ語、ロマンシュ語、ロンボ語、英語、北ンデベレ語、高地ソルブ語、低地ソルブ語、西フリジア語、北部サーミ語。

8. 現在進めているプロジェクトと、これから始めたいと思っていることを教えてください。

残念ながら、それは秘密なのでお話しできません。

9. フォント業界においての御社のポジションと存在意義についてどのように思いますか?

それはお客様の判断にお任せしたいと思います。私たちは、フォントの枠を超えたいろいろなことに興味を持っていますが、それについてはお客様にそれぞれ自由にご判断いただきたいと思っています。

10. オープンソースやフリーフォントについてどのように思いますか?

そうしたフォントのニーズは確かにあり、正しい意図で使われれば、すばらしい結果が出ると思います。

11. タイププロジェクトについてどう思いますか?

Dinamoはコラボレーションの力を信じているので、タイププロジェクトという、仕事に誠実で思いやりにあふれた、非常に優秀なパートナーに巡りあえてとても嬉しいです。すばらしい機能を持つフィットフォントによって、日本や西洋のデザイナーやブランドは、文字によるメッセージをより手軽に多言語で展開できるようになります。Dinamoはこのクロスカルチャーなコラボレーションに大いに期待しています。タイププロジェクトのフォントが、フィットフォント欧文パートナーのフォントと一体となって可能性を広げていくことを楽しみにしています。

12. フィットフォントサービスについてどう思いますか?

フィットフォントは、さまざまな領域やユーザーを繋げることができるスマートで重要なサービスだと思います。1+1が2よりもっと大きな結果を生みだす世界ですね。