TPスカイ モダン

TP スカイ モダン ブラックは、字画内の内部空間を広くすることで、極めて太いウエイトを実現しました。直線と曲線の対比を強くし、字画をより長くして骨格を大らかにすることで、太さと視認性を両立しています。

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    Blk

    スクリーン時代のクリアなフォント、TPスカイ アウトラインの滑らかさに重点を置いた純度の高いデザイン TPスカイは、明朝体ともゴシック体とも異なる「第三の書体」として開発しました。

製品について

概要

TPスカイ モダン ブラックは、フトコロ(字画内の内部空間)を広くすることで、極めて太いウエイトを実現しました。直線と曲線の対比を強くし、字画をより長くして骨格を大らかにすることで、太さと視認性を両立しています。特太の字画は、画数に違いのある漢字・仮名・欧文を並べても整って見えるよう調整を重ねました。たとえば、仮名や欧文、画数の少ない漢数字などは、TPスカイ ローコントラスト Bと比較すると、1.5倍前後の太さになっています。

TPスカイ モダン ブラックは、タイププロジェクトのフォントの中ではもっともフトコロが広く、モダンな書体カテゴリーの拡張につながっています。

TPスカイは、ウエイト・コントラスト・字幅・フトコロ軸の4つの軸を持つ初めての日本語フォントです。

TPスカイは、サンセリフ体にコントラストの軸を導入し、スクリーンで効果を発揮するよう設計されたフォントで、5ウエイト、3コントラスト、そして3つの字幅で全45のファミリーとなっています。

TPスカイ クラシックは、簡素なサンセリフ体でありながら、古典的な佇まいを見せるフォントファミリーです。漢字・仮名・欧文を貫く均整の取れたプロポーションは、画面を引き締めると同時に、落ち着いた雰囲気を醸し出します。

TPスカイの各フォントを使い分けることで、本文と見出し、タイトルとキャプションの関係を表現し、明朝体とゴシック体を用いることなく、画面の統一感を高いレベルで実現することが可能です。

コンセプト

澄み渡った広大な空。それが、TPスカイのコンセプトです。TPスカイ モダン ブラックは、文字の内部と外部の空間の均整をとることにより、TPスカイシリーズに共通するプレーンでフラットな印象を保っています。空間を満たす大らかな骨格と安定した強い黒みをもつことで、透き通った大きな声で語るようにメッセージを表現します。

(左)TPスカイ ローコントラスト Bを150%太くした場合 (右)TPスカイ モダン Blk
内部空間/外部空間
TPスカイが持つ中庸な骨格の内部空間を広くし、文字の内部と外部で空間の均整をとった。

引き締まった楷書の様式を取り入れたTPスカイ クラシックとは対照的に、TPスカイ モダン ブラックは四角形に近いシルエットに揃えるよう意識して制作しています。TPスカイ モダン ブラックは、詰める余地が少なく、ベタ組みと相性の良いフォントです。

特徴

TPスカイ モダン ブラックは、スペースいっぱいにデザインした大きな文字と、TPスカイ ローコントラスト Bの約150%という際立った太さが特徴です。画数の多い漢字では、主要な字画を太く、他の部分を細めに扱うことで潰れや黒みのたまりを回避し、画数の少ない文字と密度のバランスを取っています。漢字と仮名のサイズが近いのも特徴のひとつです。また、見出しや看板などの大きいサイズで使用しても文字の黒みのバラつきを抑えることができます。

TPスカイ ローコントラスト Bを単純に150%太くした場合とTPスカイ モダン Blkの比較

プレーンでフラットな印象を与えるTPスカイ モダン。古典的な佇まいを見せるTPスカイ クラシック。TPスカイファミリーに新しい表現の幅が加わりました。

ファミリー

TPスカイ45フォント(5ウェイト×3コントラスト×3つの字幅)のラインナップに、TPスカイ クラシック(5ウエイト×3コントラスト)とTPスカイ モダン ブラックが加わり、61フォントのファミリーになりました。TPスカイ モダン ブラックは、タイトルや見出し、キャッチコピーなど、人の目を引きたいシーンで、クリアで力強い存在感が効果を発揮します。また、ゲームなどのエンターテイメント領域で、強いインパクトが求められる場面でも活躍します。

仕様

主な仕様 OpenTypeフォント
クロスプラットフォーム
アウトライン抽出可
PDFエンベッド可
詰め情報あり
解像度制限なし
ダイナミック・ダウンロード
動作環境 macOS
Windows 10/11
文字セット スタンダード版(StdN)
9,499字(Adobe-Japan1-3に準拠)
対応言語 *下記の30言語をほぼフルにカバーしています。
日本語(メイン言語)、英語、アイスランド語、アイルランド語(新正書法)、アフリカーンス語、アルバニア語、イタリア語、インドネシア語、エストニア語、オック語、オランダ語、オロモ語、ガリシア語、スウェーデン語、スコットランド・ゲール語、スペイン語、スワヒリ語、デンマーク語、ドイツ語、ノルウェー語ブークモールおよびニーノシュク、フィンランド語、フェロー語、フランス語、ブラジル・ポルトガル語、ブルトン語、ポルトガル語ラテン語(基本的なマクロンなしの古典正書法)、ルクセンブルク語、レト・ロマンス語、ワロン語

注1: Std版のオランダ語はIJ(U+0132)とij(U+0133)を分割表記した場合の書法のみ、ポルトガル語ラテン語は基本的なマクロンなしの古典正書法です。
注2:日本語スタンダード版は、Adobe-Japan1-3に含まれるプロポーショナル欧文の定義がISO8859-1全文字およびŠ、š、Ź、ź、Œ、œ、Ÿを含むことから対応言語として多種の言語を使用可能になっています。これらの欧文字種の半角異体字についてはAdobe-Japan1-3の領域にすべては含まれておらず、半角欧文のフル対応言語は英語のみになります。