特徴

古典的でフトコロを引き締めた骨格
TPスカイ クラシックは、ファミリー全体を包含するコンセプト「澄み渡った広大な空」をベースに、フォーマルな場面における用途の拡大を目指し、均整の取れた楷書のプロポーションを取り入れました。古典的でフトコロ(字画内の内部空間)を引き締めた骨格と、シンプルなアウトライン描画を両立し、サンセリフ体の簡潔明快さと、古典的な楷書の端正さを合わせもつ書体です。さらに、TPスカイファミリー共通の表示適性、すなわち、簡潔で滑らかなアウトライン描画を徹底することによって、フォントファイルのサイズを極限まで抑えています。

古典の面影と現代的な印象を合わせもつ書体
TPスカイ クラシックは、 初唐の楷書 * を頂点とするフトコロの引き締まった漢字をクラシックの典拠として位置づけました。引き締まったフトコロと伸びやかなストロークの対比が持ち味です。漢字・仮名・欧文いずれも均整の取れた古典書体に範を取り、そのエッセンスをサンセリフ体に取り入れています。簡潔な表現と豊かな表情、大人の落ち着きと筆画の勢い、古典の面影と現代的な印象を合わせもつ書体です。
*初唐の楷書 – 中国、唐時代の文学史を4期に区分した、その第1期。唐初の618年から、玄宗の即位前年(712)までの100年。

端正な古典楷書に範をとった3つのコントラスト
「はらい」や「てん」などに筆の抑揚を取り入れたミドルコントラストとハイコントラストでは、ローコントラストよりも古典的な表情が強まります。
シャープな印象のハイコントラストは、タイトルやキャッチフレーズなどで効果を発揮するので、高級感を表したい製品のロゴに最適です。穏やかながらも表情豊かなミドルコントラストは、デジタル環境に適した汎用性をもち、画面に潤いを与えます。特に細いウエイトは、読みやすさと美しさを兼ねそなえ、横組だけでなく縦組の長文にも適しています。筆画に強弱がないように見えるローコントラストは、見出しなど大きなサイズで使用の際に、手で書いた時の自然な抑揚のニュアンスが表現できます。
- WHITE MODE
- BLACK MODE
- Aローコントラスト
- Aミドルコントラスト
- Aハイコントラスト
ファミリー・仕様

文字セット
スタンダード版 (StdN)
9,499字 (Adobe-Japan 1-3に準拠)