都市フォントプロジェクト 横浜

横浜の街から生まれた濱明朝

濱明朝(開発名:濱明朝体)は、横浜という都市の幅の広さや新しいものを取り入れるといった懐の深さを表現することを目指した明朝体です。フィールドワークを通じて得られた横浜のイメージや、開港150周年を機に行われた、市民参加のブランディング事業で出された2000件以上の言葉を参考に、「おしゃれな街」、「歴史とともにある港」、「伝統と新しいものとの共存」といったキーワードを抽出しました。これらのキーワードを元に、横画には港を往来するフェリーを、縦画には海上から望む建築群をイメージし、太さのバリエーションと縦画と横画の対比を際立たせた明朝体です。


往時をしのぶ、海上からの街並みを表現

横画のモチーフは氷川丸。横浜を代表する船を参考にアウトラインを起こしました。1930年の竣工から約30年にわたり太平洋で活躍。2010年には完成から80周年を迎えました。写真は山下公園に係留されている氷川丸です。縦画のモチーフは会場から望む建築群。ほっそりとした横画に対し、どっしりとした太さを持たせました。写真は対岸から眺めたみなとみらいエリアの建築群です。

欧文

漢字との調和を考慮して、水平線と垂直線のコントラストを強調したモダンローマン体で表現しました。細部には、風にはためく旗や錨のイメージを盛り込み、港らしさを演出しています。錨をモチーフにした「C」は、18世紀中期から19世紀にかけて、印刷人として活躍したピエール・ディドの残した活字を元にしています。

ファミリー展開

濱明朝は、横浜という都市のスケールや特徴を取り入れたデザインになっています。タイトルや見出しなどの使用を想定したものから、本文や注釈での使用など、デザインの一貫性を保ちながら太さのバリエーションを持たせました。また、縦画と横画の対比を際立たせたスタイルにより、使用範囲がさらに広がります。濱明朝は、キャプション、テキスト、ヘッドライン、ディスプレイの4つのカテゴリ−で、それぞれ6ウエイトのファミリー展開となっています。

試作文字

横浜市にゆかりのある地名から制作を始めています。

採用例

濱明朝は、馬車道商店街協同組合(横浜市中区) が公募した150年記念ロゴタイプで、天野和俊デザイン事務所が最優秀賞を受賞したデザインに採用されています。2014年の横浜のデザイナー×地元企業のコラボレーションによる新商品開発では、うちわ「浜風」が商品化されています。また、濱明朝を使ったロゴタイプや、商品なども増えてきています。

クラウドファンディング

クラウドファンディングで「濱明朝」をご支援いただくと、目標額達成時にミニセット版、製品発売時にフルセット版をダウンロードいただけます。
ミニセット版 (2016年4月):1,555文字(仮名、英数字、教育漢字+横浜の区表示用漢字92文字)
フルセット版 (2017年予定):スタンダ−ド 9,498文字

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