TP明朝

TP明朝は、明朝体に横画と縦画の太さの比率を自由に変えられるコントラストという概念を導入した、初めての日本語フォントです。全角横組みに最適化した書体設計を行い、デジタル環境での読みやすさと使いやすさを追求しました。

  • A ローコントラスト
  • A ミドルコントラスト
  • A ハイコントラスト
  • TP明朝ローコントラスト

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    3つのCONTRASTを持つ次世代フォント、TP明朝 光の記憶を漂わせた、デジタルフォントならではの明朝体です。 タイププロジェクトは、時代が求める横組で読みやすい新たな明朝体を開発しました。

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製品について

概要

TP明朝は、明朝体に横画と縦画の太さの比率を自由に変えられるコントラストという概念を導入した、初めての日本語フォントです。ウエイトに加えてコントラストの軸を設けたことにより、さまざまなシーンにおいて環境に応じた選択肢を提供し、これまでにない表現を可能とします。 また、TP明朝は全角横組みに最適化した書体設計をおこなうことで、デジタル環境での読みやすさと使いやすさを追求しました。

はらいの先端と横画のシャープさが際立つハイコントラストは、知的で洗練された表情をもち、とくに細いウエイトの鮮烈な印象は類を見ません。デジタルサイネージやWEBのタイトル、ポスターやバナーなどの大きなサイズでの使用に適しています。 ミドルコントラストは、3つのコントラストのなかでもっとも汎用性が高く、さまざまなメディアで利用することが可能です。デジタル機器などで横組みのテキストを表示すれば、安定した読みやすさを実現するとともに、新鮮な美しさをもたらします。ローコントラストは、ゴシック体を思わせる線率をもち、ディスプレイ上で自然に読める明朝体です。細いウエイトは、小さいサイズで使用した場合にも高い視認性を保ちます。太いウエイトは視覚的なインパクトが大きく、誘目性に優れています。

コンセプト

1990年代のインターネットと2000年代の携帯電話の普及により、横組みの明朝体に替わり、横組みのゴシック体を目にする機会が急増しました。TP明朝の開発は、そのような時代背景のもとで、あらためて明朝体の存在意義と今後の役割を問い直すことからスタートしました。 横組みで読みやすいこと。全角ベタ組みで美しいこと。解像度の異なる多様なデジタルデバイスで使えること。そのような条件を満たしながら、同時に明朝体ならではのうるおいをもち、フォーマルな日本語テキストを組むのにふさわしい書体であることを目指して設計された次世代の明朝体が、TP明朝です。

全角横組みを基本とするデジタルデバイスの日本語表示を考慮し、横組み適性を高めるために、文字のかたちと並びを徹底的に吟味しました。漢字と仮名のサイズを近づけ、並びを揃え、横組み安定性を向上させるとともに、フトコロをゆったりとることで小さいサイズでの可読性を確保しました。高度な組版機能を用いなくても、そのままで目になじみます。

特徴

TP明朝の大きな特徴のひとつが、ウロコの形状です。カドウロコ(横画と縦画をつなぐ右角部)の右先端部から縦画になだらかに下りるストローク、このフォルムにデザインのエッセンスが凝縮されています。シンプルさを求める一方で、ウロコの右上に緩やかなカーブをつけたり、右はらいの角に丸みをもたせるなどして鋭さと柔らかさの対比と調和を図りました。ウロコのサイズは平均的な明朝体よりも2〜3割ほど小さくし、軽やかな印象を生み出しました。

TP明朝の欧文は、和文中の欧文という位置づけを超えて、欧文単体での完成度の高さとデザインのユニークさを誇ります。コントラストを切り替えたときの表情の変化は、和文以上にあざやかで、とくにセリフ形状の違いに大きな特徴があります。

和文と欧文の完璧な融合を求めるのではなく、テキストを組んだときに、その組み合わせがハーモニーを奏でること。それがTP明朝の目指すところです。全角で設計されている和文と、プロポーショナルで設計されている欧文では、設計の基礎からして異なります。そこで、基本システム以外の要素、たとえば文字の大きさ・太さ・並び・フォルムなどに目を向け、和文と欧文が互いに歩み寄ることで、むずかしい課題を克服しました。

ファミリー

シャープで理知的なハイコントラスト、タフで力強いローコントラスト、そして汎用性の高いミドルコントラスト。各コントラストに6つのウエイトを揃えました。

仕様

主な仕様 OpenTypeフォント
クロスプラットフォーム
アウトライン抽出可
PDFエンベッド可
詰め情報あり
解像度制限なし
ダイナミック・ダウンロード
動作環境 Mac
Mac OS X、macOS

Windows
Windows 7、8、8.1、10 (いずれも日本語版)
文字セット スタンダート版(StdN)
9,498文字(Adobe-Japan1-3に準拠)
対応言語 *下記の30言語をほぼフルにカバーしています。
日本語(メイン言語)、英語、アイスランド語、アイルランド語(新正書法)、アフリカーンス語、アルバニア語、イタリア語、インドネシア語、エストニア語、オック語、オランダ語、オロモ語、ガリシア語、スウェーデン語、スコットランド・ゲール語、スペイン語、スワヒリ語、デンマーク語、ドイツ語、ノルウェー語ブークモールおよびニーノシュク、フィンランド語、フェロー語、フランス語、ブラジル・ポルトガル語、ブルトン語、ポルトガル語ラテン語(基本的なマクロンなしの古典正書法)、ルクセンブルク語、レト・ロマンス語、ワロン語

注1: Std版のオランダ語はIJ(U+0132)とij(U+0133)を分割表記した場合の書法のみ、ポルトガル語ラテン語は基本的なマクロンなしの古典正書法です。
注2:日本語スタンダード版は、Adobe-Japan1-3に含まれるプロポーショナル欧文の定義がISO8859-1全文字およびŠ、š、Ź、ź、Œ、œ、Ÿを含むことから対応言語として多種の言語を使用可能になっています。これらの欧文字種の半角異体字についてはAdobe-Japan1-3の領域にすべては含まれておらず、半角欧文のフル対応言語は英語のみになります。

インタビュー

  • 鮮烈な印象の明朝体

    株式会社リブコデザインカンパニー 代表取締役 アートディレクター 栗山 彰 氏/デザイナー 原 朋宏 氏

  • 「スピード」で選ばれる書体

    朝日新聞東京本社 メディアビジネス局 業務推進部 アートディレクター 末松 学史氏 株式会社 テキストハウス チーフグラフィックデザイナー 宮本 一歩氏

  • 世界遺産と共存する明朝体

    株式会社TBS ビジョン ディレクター 大矢 慎吾氏

  • TP明朝で広がるWebデザイン

    THROUGH 代表/アートディレクター 大津 厳氏

  • 「新しい王道」を作る書体

    株式会社 日本デザインセンター チーフデザイナー 有馬 トモユキ氏 株式会社 ワン・トゥー・テン・デザイン ディレクター 瀬島 卓也氏