特徴

日本の国立公園らしい品格と風合い
TP国立公園明朝は、環境省により2016年にスタートした「国立公園満喫プロジェクト」の一環として開発が始まりました。より強力に国立公園のブランディングを推進するため、国立公園統一マークとともに、国立公園の標識整備やパンフレット等に使用されるフォントを統一することを目的としています。「日本の国立公園らしい品格や風合いを持ちつつ、看板等に使用した際の視認性を確保する」という、環境省からの要望を元に提供したTP国立公園明朝は、現代的な骨格を持ったスラブセリフフォントです。スラブセリフフォントとは、セリフ部分が直線的で、縦横のストロークとセリフの太さの差が小さい書体です。

遠くからの視認性に優れたフォント
TP国立公園明朝の和文部にはTP明朝のローコントラストを採用し、欧文フォントを新たに開発しました。一般的なセリフ書体に比べて横画が太いため、遠くからの視認性にも優れサインシステムに最適です。横画が消えにくいという特徴は、パンフレットや名刺などの小さなサイズで使用した際にも効果を発揮します。欧文と和文との調和を重要視し、ウエイトやコントラストの調節の際に、欧文をほんのわずかに太くすることで、混植の際のフラットな印象を生み出しています。欧文の開発では、国立公園統一マークや標識整備、パンフレット等、国立公園のブランディングを担当した日本デザインセンターのアートディレクター色部義昭氏と協議を重ねました。

形をよりシンプルに整理した直線的な横画
この専用フォントは、日本の国立公園が「世界水準のナショナルパーク」として、訪日外国人にとっても違和感のない欧文フォントを開発する必要がありました。そのため、TP明朝の欧文フォントでは、手書きの流れるような印象を採用しているのに対し、TP国立公園明朝は直線の要素が多くより現代的な印象に仕上げています。国立公園それぞれの個性を邪魔しないようなオーソドックスでゆったりとした印象を持つことを実現するため、セリフとステムのつなぎの処理を行いました。TP明朝の欧文フォントのセリフ部分のつなぎの処理がカーブを伴っているのに対して、TP国立公園明朝の欧文フォントは、直線でより簡素化しています。
- WHITE MODE
- BLACK MODE
- A
- TP国立公園明朝Lあたらしい文字の姿が映されるTypeface
- TP国立公園明朝Rあたらしい文字の姿が映されるTypeface
- TP国立公園明朝Bあたらしい文字の姿が映されるTypeface
ファミリー・仕様

文字セット
スタンダード版 (StdN)
9,504字 (Adobe-Japan1-3をベースにカスタムグリフを追加)