特徴

ほっそりとした横画とどっしりした縦画
濱明朝の港を往来するフェリーや水平線をイメージした横画は、山下公園に係留されている氷川丸を参考にアウトラインを起こしました。ほっそりとした横に対し、縦画には海上から望む建築群を表現したどっしりとした太さを持たせています。開港以来、新しい風が港を通してまちに運ばれ、横浜の地と交じり合って育まれてきた風土を、現代まで続く横浜のアイデンティティのひとつと捉え、かつて船乗りが目印としたキング、クイーン、ジャックの横浜三塔をはじめ、大さん橋、赤レンガ倉庫、ランドマークタワーなど、海上から見る「港のまち並み」をデザインに取り入れています。

縦画と横画の対比と豊かなバリエーション
縦画と横画の対比を際立たせるという特長をより強く押し出したファミリー展開で、横浜という都市の幅の広さや、新しいものを取り入れるといった横浜の懐の深さを表した明朝体で、キャプション、テキスト、ヘッドラインとディスプレイの4つの太さのバリエーションを持っています。フィールドワークや、開港150周年を機に行われた、ブランディング事業で出された言葉を参考に、「おしゃれな街」、「歴史とともにある港」、「伝統と新しいものとの共存」といったキーワードを抽出しました。これらのキーワードを元にした24フォントのファミリー展開は、そのまま横浜の懐の広さに繋がっています。

風にはためく旗や錨をイメージした欧文
欧文は、風にはためく旗や錨のイメージという港らしさを演出し、漢字との調和を考慮したモダンローマン体を採用しています。また、欧文書体としてリリースしたHama Mincho Italicでは、バリエーションによって文字の骨格が異なります。ディスプレイHなど、ハイコントラストかつ太いフォントでは、正体と同様にふっくらとしたモダンローマン系のデザインを採用し、大きいサイズで映える華やかな雰囲気を持たせています。装飾的なデザインの「st」「fy」などの合字は、アセンダーとディセンダーに弓なりの線を採用しています。この波の形を思わせるデザインにより文章に華やかさを与えます。
- WHITE MODE
- BLACK MODE
- Aキャプション
- Aテキスト
- Aヘッドライン
- Aディスプレイ
ファミリー・仕様

文字セット
スタンダード版 (StdN)
9,498文字(Adobe-Japan1-3に準拠)
Hama Mincho Italic
301 文字