衆議院選挙の投票日。四年前まで息子が通っていた小学校は、見違えるほどきれいになっていた。子供が大人になったときに希望を持って暮らせる国であることを願って票を投じる。腹立たしいのは、その願いが叶わない将来を念頭に日々息子と接しなければいけないことである。それにしてもずいぶん長い時間をかけて骨抜きの人間と底なしの社会をつくってきたものだ。