試作中の仮名をじっくり眺める。いくつか改善点が見つかったので、印字物に直接ペンを入れていく。まとまりに欠ける字に筆脈を足したら一発で自然な顔つきになった。文字に蓄積されている形態記憶の恩恵と桎梏の重さを二つながらして思う。手習い的な書体スケッチを少々。

まるまると椿咲きをる夕間暮    茶門