所沢古本まつりで書体関連の資料を探す。どこの古書市も年々減少傾向にあるようで、お客さんの入りはいまいち。かく言う私も以前ほど行かなくなったし、必要以上に買わなくなった。息子と鳥よしで待ち合わせ、焼き鳥を食べる。

息子が通っている高校の体育祭。騎馬戦とリレーは、観ているだけで血が騒ぐ。筋肉質のがっちりした体格の男子が多いのは意外だった。炎天下の帰り道でチェーンが外れて往生したが、腕の良い自転車屋さんにさまざまな箇所を修繕してもらったおかげで実に快適な乗りごこち。プロの仕事はすばらしい。

試作書体の3案をホワイトボードに貼り出して、担当デザイナーと最適解について検討する。課題が課題だけに、ここでは中庸を選ぶのがおそらく筋だろう。検討材料を絞り込むために新人が用意した資料がしっかりしていて助かる。新人にかぎらず、弊社各人の資料作成能力は総じて高い。これにプレゼン能力が加わればさらに心強い。

午後から顔合わせのミーティングで外出。大きなビルに入っても気後れしなくなってきたのは、ツラの皮が厚くなった証拠だろうか。いずれにしても場慣れは必要。文字作りは繊細に、仕事運びは大胆に。

新人が担当している試作フォントのデザインチェック。午後から若手を対象にした組版に関する社内セミナーの二回目。講師は直井さん。きょうは打ち合わせもなく、漢字のデザイン修正を終日進める。

きのう『NEWS ZERO』のZEROhumanというコーナーで、書体デザイナーとして40秒ほどの紹介映像が放送された。ほんとに流れるのか半信半疑だったので、ぎりぎりまで告知せずにいたら各方面からお叱りを受けた。ごめんなさい。

きのう就寝まえに東野圭吾の『変身』を一気読みしたら、うなされて目が覚めた。午前中に打ち合わせ。午後から漢字の品質を上げる作業に集中。

漢字熟語を大量に出力してデザインチェックを行なう。赤を入れるのは、太めの文字を細くするか、大きめの文字を小さくするかのどちらかである場合が多い。夜は自宅で大アサリを焼いて、青のエビスを飲む。

小塚さんと大崎で昼食をご一緒する。駅に着いて最初に目に入った広告が、本文に小塚ゴシック、見出しがAXIS Fontというあまり見ない組合わせだったので写真を撮っておいた。場所を変えてけっきょく五時間近く書体談義。本気の熱は強くて心地よい。

都市フォントに関する長めのミーティング。テコ入れの手法について議論する。漢字修正を半日。

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