情報空間を効率よく活用

AXIS Fontコンデンスは正体を長体に変形させるのではなく、字幅という新しい軸を持つ、長体で設計された日本語フォントです。適度にスリムな字幅は、情報を高密度に伝えるという現代的な課題をスマートなかたちで実現しました。字幅が正体の80%弱におさえられているため、同じ長さの行であればおよそ1.3倍の情報量を盛り込むことができます。長体でありながらも、視覚的に無理のない字幅を設定することにより、従来の組版からの移行もスムーズにおこなえます。AXIS Fontコンデンスは単にスタイリッシュであるだけでなく、情報空間を効率よく活用する機能を備えた次世代向けのフォントです。金属活字の時代には長体明朝が辞書などに使われていた例がありましたが、デジタルフォントとして設計の時点から長体でデザインされた初めての和文フォントです。

コンセプト

小型デバイスの普及にともない、より高密度に高品質な文字を表示したいという要求が、ここ数年急激に高まっています。たとえば、携帯電話やデジタルカメラの表示画面などで半角仮名が使用されるケースがありますが、限られたスペースに多くの情報量を盛り込める一方で、読みやすさや美しさが犠牲になってしまっています。AXIS Fontコンデンスは、単に文字を圧縮するのではなく、漢字・仮名・アルファベットそれぞれに適した字幅を設定し、高密度で高品質な書体を実現しました。 読みやすさや美しさを損ねず、情報空間の経済効率を高める、それがAXIS Fontコンデンスの設計意図です。

オーディオリモコンのシュミレーション
長体変形は書体設計の基本的な要素、たとえば画線のバランスや文字のプロポーションを損う操作です。とりわけ、縦画と横画の太さを視覚上そろえるゴ シック体の場合に悪い影響をおよぼします。AXIS Fontコンデンスは、漢字80%の長体に対して仮名を76%にしています。

ベーシックとの比較

AXIS Fontコンデンスは、和欧混植時の和文と欧文の「並び」を重視し、各ウエイト各字幅で欧文ベースラインの位置を意図的に変えています。長体の度合いをきつくしていくと、和文に比べて欧文が小さく見えるため、欧文のxハイトとキャップハイトをAXIS Font ベーシックより高くし、太いウエイトほどベースラインの位置を下げるなどして、和文と欧文の並びが揃って見えるような視覚補正をおこなっています。(※)みかけ上のベースラインでありフォント本来のべースラインとは異なります。

AXIS Fontコンデンスとベーシックのベースラインの比較

2008年 グッドデザイン賞 移動・ネットワーク領域/コミュ ニケーション- デジタルメディア 受賞