和文書体の新たな歴史

AXIS Fontコンプレスは、日本語書体の字幅を極限に近いところまで圧縮しました。正体に比べ字幅が60%弱であるため、同一行長であればおよそ1.8倍の情報量を盛り込むことができます。漢字の字幅と仮名の字幅をそれぞれ60%、50%と別々の値を設定したことで、従来の等幅半角フォントとは一線を画しています。高圧縮かつ高品位で、限られたスペースに美しく余裕の文字組を可能にするため、携帯端末や音楽プレイヤーなど小型化する現代のインターフェイスに最適です。インパクトの高さはバナーや広告などにも適しており、さまざまな場面で活用されています。読みやすさを損なうことなく、より多くの文字を組むことができるAXIS Fontコンプレスは、和文書体に新たな歴史を刻みました。

コンセプト

小型デバイスの普及にともない、より高密度に高品質な文字を表示したいという要求が、ここ数年急激に高まっています。たとえば、携帯電話やデジタルカメラの表示画面などで半角仮名が使用されるケースがありますが、限られたスペースに多くの情報量を盛り込める一方で、読みやすさや美しさが犠牲になってしまっています。AXIS Fontコンプレスは、単に文字を圧縮するのではなく、漢字・仮名・アルファベットそれぞれに適した字幅を設定し、高密度で高品質な書体を実現しました。 読みやすさや美しさを損ねず、情報空間の経済効率を高める、それがAXIS Fontコンプレスの設計意図です。

オーディオリモコンのシュミレーション
長体変形は書体設計の基本的な要素、たとえば画線のバランスや文字のプロポーションを損う操作です。とりわけ、縦画と横画の太さを視覚上そろえるゴ シック体の場合に悪い影響をおよぼします。AXIS Fontコンプレスは、 漢字60%に対して仮名を50%にしています。

ベーシックとの比較

AXIS Fontコンプレスは、和欧混植時の和文と欧文の「並び」を重視し、各ウエイト各字幅で欧文ベースラインの位置を意図的に変えています。長体の度合いをきつくしていくと、和文に比べて欧文が小さく見えるため、欧文のxハイトとキャップハイトをAXIS Font ベーシックより高くし、太いウエイトほどベースラインの位置を下げるなどして、和文と欧文の並びが揃って見えるような視覚補正をおこなっています。(※)みかけ上のベースラインでありフォント本来のべースラインとは異なります。

AXIS Fontコンプレスとベーシックのベースラインの比較

2008年 グッドデザイン賞 移動・ネットワーク領域/コミュ ニケーション- デジタルメディア 受賞